2014年5月30日金曜日

相良藩の夏

オリジナル時代劇映画シノプシス
相良藩の夏
希守池實(原案久留米 盈)

<企画>コンセプト
相良藩矢嶽村に
得体のしれない疫病が発生して
この物語は始まった。
おりしも藩主相良球磨守義光は
参勤交代で江戸に向かっており
城代家老恒松義彦以下
相良二万七千石の重臣たちの合議によって
村全体、女子供も含めて、生き物全てが神隠しの元
消滅された。
この名状しがたい事件は藩主留守のうちに問題なく処理された
と思われたが・・・

人間は良いことをしながら
悪いことをし
悪いことをしながら
良いことをしている。

(次)

「印傳極楽金魚」⑨希守池實


「そやな、変に統一感があるとキャラクターも映えんじゃがな。少々揺らいどった方が人間らしいやろ。」
「あんた人間カイ。しまった、またボキャブラリーが変になってきた。」
「ええやろ。ボキャブラリーも楽しまにゃ、ダチカンヨ。歴史の講義してもつまらんやろ。君も大学卒や、上杉謙信の成り行きは知っとるでしょうが。謙信は政虎にもなり、最後は輝虎ともなったように、わしの山猫姿を虎として扱ったのよ。毘沙門天の転生とも自分で言うようになったし、戦国時代の名君、武将、国の守護神になったやろうが。このわしがお使えしたからに他ならぬことじゃったのよ。」

「それで、この僕が上杉謙信のように偉くなるとでも。」

武士の伝言⑨希守池實


<3>幹部は適材適所適時に人材育成
「人材づくり」幹部の仕事
1、目標管理育成:幹部は達成感で動かす
●目標管理制度の運用は幹部の仕事
○社内ノウハウがいつでも、誰にでも提供されるナレッジマネジメント(知識管理)の仕組みを整備
○部下一人ひとりの目標達成の道筋と進捗状況の確認をとる
○うまくいかなかったら別の方法、幹部が一緒に考える仕組みをつくる⇔信頼が可能をつくる
2、自由化育成:幹部は「楽」より「楽しさ」を与える
①ソリューション(解決)の仕組みづくり⇔稟議制度
②幹部はカンで言ってはならない

丸さは安定と余裕を生む
まるくなれ
ただ、まるくなれ、まるくなれ
角のあるには、物が掛かるに

心が丸くなると、爆発的な勝ち方は減るかもしれないが、負けなくなる
不敗の強さが身につく


「ハットケのメイソウ」④希守池實


  
『ワタシは、ミドリノダダッピロイコウエンニイル。
グリーンパークとヨバレルヒロイコウエン。
イッシュウアルイテマワルト、ジュウゴフンクライカカル、
シバフダケノ、タモクテキコウエン。
ワタシは、ウツロイナガラ、イワトナッタココロヲカカエテ、
イッシュウ、アルイテミヨウトオモウ。ヤクジュウゴフン。
トキオリメイソウスルガ、ココロノガンセキは、ウントモスントモコタエズ、
キワカエッテコナイ。
タクサンノヒトガ、アルイタリ、ハシッタリ、
ナゲタリ、ウッタリ、ウケタリ、トバシタリ、
スポーツシタリ、ケッタリ、
ワタシは、ココヲイッシュウマアワッテ、ハジメノイチニモドッタラ、コノガンセキヲカカエタイノチヲ、オワラセヨウトオモウ。
ココロノガンセキは、ワタシノイノチヲモ、リョウガシテイル。
コンナオモイ、クライ、キモチノワルイイシヲ、オワラセヨウトオモウ。
イノチトトモニ、オワラセヨウトオモウ。
マエモサキモ、ナニモカンガエラレナイ。
トニカクオワラセレバ、ワタシノテンメイは、オワリヲムカエラレル。
タイヨーニ、トウ。
アナタノ、ヒカリトエネルギーのパワーは、エイエンカ。
アナタノ、ヒカリトエネルギーのパワーは、エイエンカ。
ワタシは、アルキハジメタ。
ワタシは、アルキハジメタ。
ガンセキ、イワをワガミモロトモ、ショウメツサセヨウト。
エイエンノシアワセは、ドコニアルノカ。
タイヨーニ、トウ。』

 チチはモウゼントオチコンダ、アセッタ。シンパイシタ。

2014年5月29日木曜日

武士の伝言⑧ビジネス武芸書


相互納得利益:「聞く社長」「説明する幹部」のコンビでいく
●社長と幹部はフェイストウーフェイスで意思疎通
○コミュニケーションの大切さは時間ではなく回数
⇔幹部は社長にどんどん現状を説明し、今後の対応方法を語り、社長に認識し認知してもらわなければならない
●コミュニケーションは一度では終えない
○意見には言うタイミング、場所、言い方がある
 ⇔社長の支持が現実的に実行可能になるまで繰り返す→それがコミュニケーション
クレーム対応利益:社長と幹部はもっと現場から利益を掘る
●幹部という肩書きを持ったものがクレーム対応に出るとスピード解決する
●クレームは利益への招待状
○クレームこそ現場へ行くことが、幹部の最重要な仕事(社長、幹部をクレーム対応から遠ざけることは本来の仕事ではない)

「先」エネルギーがすべてを変える
攻めの気を(エネルギー)を相手に向けて送り出す。
相手を徐々に追い込んでいき、じっとしていられなくなって出てきた瞬間、待っていたかのように打ち込む。
常勝のためには、「先」を読むだけでは足りない。先に仕掛けるエネルギーがポイントになる。
相手に向けた「先」のエネルギー「不動の姿勢、行動力、気迫、意欲
熱意・誠意⇒先をとると自分の内面が変わり、環境も変わる。


「印傳極楽金魚」⑧希守池實


「それじゃ、そん時も実はわしがおったんじゃ。そん時はのー、虎というか、山猫に合体しての、最初話しかけたときは大変じゃった。あの兄ちゃん日本刀抜きやがって、ぶった切られるかと思ったで。まあぶった切られても、わしゃ死にゃせんけんどな。しかしすごい勢いで刀を振り回しよった。よっぽど、キャツも驚いたんじゃろうな。山んなかで、狩ばしよるときに山猫見つけて、その山猫が逃げもせんで、近寄ってきて「こら、影虎。」て話しかけてきたら、そりゃビックリするで。度肝抜かれたと後で言いよったよ。」
「そりゃそうでしょう。ビックリどころか気がふれたかと思ったでしょう。よ。」
「しかしな、時々選択を誤る時もあるのよ。お前らみたいに脳みそが雄大にできてるやつは、納得してわしの恩恵にあずかるのじゃガ。ほんとに気がふれたやつもおったったい。そりゃ。そこでゲームオーバーですね。かわいそうなことでした。どげんもこげんもできんかったっちゃ。仕方なかねー。自分でおかしくなりよる。」
「もう、なんでも好きに言ってよ。誰だっておかしくなるよ。」
「常識でしか判断できんやつは、ようなか。信じられんような現象ば、普通に面白がらんば、ねー。人生はおもしろがることよ。」
「で、上杉謙信をどうしたの。」
「猫宙返り、猫交わし、猫すかし、猫払いで彼のぶん回す刀を逃れたら驚いてな。彼は、おまんより早くわしを面白がりよった。手下にするけん、ついて来いとぬかしよったとよ。まあ天下国家を語る大物になるお方じゃ。しばらくめんどうみてやったんさい。」

「どうにかならないの、そのめちゃくちゃな方言使いは。」

2014年5月27日火曜日

「印傳極楽金魚」⑦希守池實


「まあ、聞け若人。江戸時代の天海僧正という坊主がのう、徳川の家康君に福の大黒天、威光の毘沙門天、愛嬌の弁才天、人望の恵比寿天、長寿の寿老人、清廉潔白の布袋、度量が大きいというところの福禄寿の7つの福が人生にとって大切であると説いてナヤ、家康君が七福神信仰を奨励しちょったのよ。そんで、恵比寿さんは日本のもともとの神道からキチョルが、ほかは中国からやのー。まあ、そぎゃんことはどうでもヨカけど、古きインドでは、毘沙門天とは四天王の一尊で武神なのじゃ、守護神であるぞよ。まあ、由来はともあれ今のわしは単なるビシャモンなんじゃ、お前の心の武神、守護神として今ここにある。」
「ビシャモンなの、ポケモンのモンスターをゲットしたようなものなのかな。」
「アニメといっしょにすな。有象無象にモンスターなみに無駄にはおらんわ。同じ天冠取っ払われたダイコクとベンザイくらいしか仲間はおらんよ。ここにふたり呼んじゃろか。ダイコクもベンザイも同じ境遇でな。」
「よしてくれよ。あんたみたいのが三匹もいたら、本気で気が狂ってしまうよ。」
「三匹とは聞き捨てならんぜよ。身を借りてるだけじゃよ。入魂しているだけじゃ。今の姿は。実際は仏教での不動明王のような姿をしとるったい。」
「武神とか守護神というけど、それでどういうことなのよ。」
「まあ、自己紹介はこんなことで、ま、よろしくです。どういうことだといえばな、例えば戦国時代に上杉謙信っておったやろうが、あの名将は毘沙門天を崇拝し、“自分は毘沙門天の転生だ”とも言うとったろうが、知っとうや。」

「ええ、毘沙門天を祀っていたと時代小説で読んだことはある。」

「ハットケのメイソウ」③希守池實

『タイヨーニ、トウ。
アマテラスタイヨーヨ。アマテラスタイヨーヨ。
アナタニトウ。
シアワセトワ、ナンデスカ。
シアワセトワ、ドコニアリマスカ。
タイヨーニ、トウ。アマテラスタイヨーヨ。
ワタシノココロとセイシンは、イシニナッテシマッタ。
ガンセキノヨウニ、コリカタマッテ、
オモク、クラク、キモチワルク。
ドンナニキモチヲカエヨウトシテモ、カワラナイ。
オモイ、クライ、キモチワルイ。
ワタシはコノママ、ゼンシンイワトナッテシマウノカ。
ワタシはコノママ、カンジョウノナイ、イワトナッテシマウノカ。
タイヨウニ、トウ。
アナタノソノ、ヒカリトエネルギーデ、
ワタシノココロノガンセキヲ、トカシテワモラエナイカ。
ヒカリはエイエンナルカ。
アナタノソノ、エイエンナルヒカリノパワーデ、
ワタシニ、エイエンナルシアワセヲ、アタエテクレナイカ。
タイヨーニ、トウ。
エイエンナルシアワセトは、ナンデスカ。
ドコニアリマスカ。
ワタシニイタダケマセンカ。
タイヨーニ、トウ。アナタはゼンノウカ。
ウチュウにヒカリカガヤクコトデ、シアワセナノカ。
ウチュウにエネルギーヲアタエツヅケルコトガ、シアワセナノカ。
アナタは、シアワセカ。
ソノシアワセは、エイエンカ。
ホントウニ、エイエンカ。』
 サラニツギノページニモ、ツヅイテイタ。

武士の伝言⑦ビジネス武芸書


⑦豹変利益:「スピードこそ利益」を一致して示す
①「朝令暮改」「朝令朝改」を認識する
●幹部は「なぜ支持を変えたのか」を部下にわかるように説明する役割
②即断即決を誤解しない(必ずしもその場で結論ということではない。幹部はいつ回答するかを部下にはっきりする)
●物事を決断するために幹部は必要なのだから、できない幹部は必要ない
○社長は承認することが役割:現業の判断を社長に任せるのは幹部として無責任

⑦拍子を知り、戦いを有利にする
五輪書・水「合う拍子を知り、違う拍子をわきまえ、
大小遅速の拍子の中にも、当たる拍子を知り、
間の拍子を知り、背く拍子を知ること」
敵にも場にもリズムがある
リズムを崩そうとすると崩れない

相手と調和すると、崩せるリズムがわかる

2014年5月26日月曜日

「ハットケのメイソウ」②



シカシ、サンニンはナントカキヲトリモドシ、ミツメアッタ。
テキトーなチチは、モチマエノオキガルサで、
「ダイジョウブサ、アシタニナッタラ、キットカエッテクルサ。」
「アイカワラズ、チチはイイカゲンダ。」とターゴロハット。
「アイカワラズダ。」とレーゴロハット。
「ダッテ、カンガエテミナ。ハハはチチをステルコトガアッテモ、キミタチヲステタリハシナイ。ダイジョウブサ、キミタチヲノコシテキエタリワシナイ。」
ターゴロハットとレーゴロハットはイタタマレナクナッテ、
「バーカ、チチ。」フタリソロッテ、チチをバトウして、マタナキダシタ。

 ハハは、ポエムがスキダッタ。シヲカクノガスキダッタ。ソンナコトヲオモイダシタチチは、ハハがヨク、シヲカイテイタメモをサガシタ。
ハハガツカッテイルメモチョウガミツカッタ。
チチはコドモタチにワカラナイヨウニ、ミラレナイヨウニ、オモイトビラをコジアケルヨウニミタ。
ソコニは、マアタラシイインクのモジデ、シのヨウナモジガ、カカレテイタ。

2014年5月25日日曜日

「印傳極楽金魚」⑥希守池實

「ビシャモンというのは、毘沙門天のことなの。」
「おうおう、少しは知識があるようじゃないカイ、キミ。」
「もう、その口調、直りそうにないね。」
「長い間、日本国のいたるところでミッションをパッシブルに遂行してきたから、いたるところの方言がまじってしもうたんやな。なんでんかんでん、こうなってしもうた。許せよ乙女。じゃなかった許せよ青年。しょうもないのー。我慢せい。」
「分かりもうした。あーあ、どうでもいいですよー。」
「わしはな、古来インドの神の子、毘沙門天じゃ、というか毘沙門天じゃったが、わしらの大御神の怒りをくってな。千年以上も前じゃ。それで在野に修業に出されたのじゃ。“人を愛する心を持っていながら、心優しいがうえに現実に迷い、戸惑っている子羊たちを救済してきなさい”とな、そのうち、いつか分からんが大御神に認められたらまた神の子に戻れるんじゃよ。そのときにな頭に冠した天を、天冠というんじゃが、神のこの証の天を取り上げられて、ビシャモンだけの名になったのじゃ。」
「それはソレハ、お気の毒なことで。」
「おぬしも乗ってきたな、やっと話になってきたダラ。」
「どうにでも、せい。じゃなかった、何とでもしてくれ。」
「わしと同じような境遇の神の子があと二人、この敷島の国日本におるのよ。江戸時代に心のよりどころとなった七福神っておったやろうが。そのうちの毘沙門天、大黒天、弁財天の三人がインド伝来の神の子じゃったのよ。印傳とはインドからの神の使者という意味じゃ。日本に支社を作ったのよ。」

「どこまで本当か分からなくなってしまうよ。駄洒落を入れるのは止めてくれないかな。思考がプッツンする。」

武士の伝言⑥ビジネス武芸書


⑥目標達成利益:協業の中で「がんばる」は空論
①経営は「経営目的」「経営目標」「経営方針」「経営計画」「実績予測」の5ステップ
「経営目的」経営理念・社是・社訓
「経営目標」どこまで行くかを決めたもの
「経営方針」目標を達成するためのよりよい方法
「経営計画」経営方針に基づく実行の手段、手法、手順を5WH
(何を、何故、いつまでに、どこで、誰が、どうやって、いくらで)
「実績予測」誤差を埋めるためにどうすればいいかを考えて実行
②「経営計画」「実績予測」に問題はない。







⑥「常在戦場」の覚悟で望む
武芸者は一度斬られたらおしまい。
真剣勝負は、首をはねたり、はねられたりしているうちに勝つということはありえない。商売も、損や得を繰り返しているうちに成功するなどという考えは根本的に間違っている」松下幸之助
無駄、ムラ、無理」は排除する
負けたら終り」の緊張感を持つ
●幹部の責任
○まずは計画を立てる
○実績予測は希望的観測ではだめ:必達か未達のその誤差は

○社長がほしいのは「どうするのか」「どうすればいいのか」という行動提案がほしい

2014年5月24日土曜日

「印傳極楽金魚」⑤希守池實


「なんじゃこりゃじゃなかバッテン。おまん、やっと起きたとね。脳足りんの頭は大丈夫ね。したたかにうっちゃったのね。驚かんでもよかっちゃ。おぬしの愛する出目金ちゃんタイ。」ケイスケは頭を自分の手のひらで数回叩いて眼をこすった。
「そぎゃん、頭叩いたら、ますます脳足りんになっちゃう、でしょうが。ま、落ち着かんね。現実を直視せよ。」ケイスケは金魚鉢に近づいて、じっと出目金を見る。
「はあー、はあー、はあー、何なのこれは。」
「そう驚かんでもヨカ。」
「驚くとかレベルじゃなくて、どういうことなの。やっぱ、俺だめになってしまったのかな。麻薬中毒でもないのに、なんでこんなにはっきり幻覚がみえるのかな。おれは廃人になってしまった。」
「廃人も同様タイ。今のおまんは、俳人やったらよかったのう。」
「ななな、なんだ。あんたは何だ。」
「見てのとおり出目金じゃけんのう。優美な雅なランチョウですがな。現実を直視せよ。イナトミケイスケ青年。」ケイスケは後ずさりして、金魚にガンつけた。
「安心せい。ワテはな、おぬしを救いに来たんじゃ。救世主タイ。エンジェルぞ。君にとって。だから心静かに受け入れなさい。現実を。神はあなたのすべての不幸を背負ってくださっている。」
「どういうことなんじゃ。ぎょ、し、しまった。口振りが似てしまった。どういうことなの。これは。」
「礼儀じゃな。まず、挨拶せにゃ、いけませんなー、どすえ。」
「おいでやす。じゃなかった。なんてこったい口振りが・・・あああ、どうにかしてくれ。どうかしてしまった。」
「主様をどうにかするために、わしはここに来たんじゃ。どげんもこげんもならんやつをどげんかせんといかんと、大御神に使命を受けてな、ミッションインパッセブルではなく、ミッションパッシブルで来たんじゃ。気を楽にせよ。今からワテの事情を話してやるケン。お気を確かにお殿様。」
「どうでもいいけど、そのしゃべり、口調はどうにかならないのでしょうか。あーあ、なんかおかしくなってしまった。」ケイスケはやけくそ居直って落ち着き始めた。
「死んでなかったの。あんた。」
「だから、おぬしがなかなか起きんかったから、わしも寝てしもうたと言ったじゃけんのー。」
「そう。でも一安心。死んでなくてよかった。何にもまして死というのは、最大の不幸だよね。」
「その心優しさが、わしは好きじゃ。やっとおまんを愛せるようになってきた。じゃが、その優しさがおぬしの人生をちょっとだけ淋しくしとるかも知れんな。でも最後はその心優しさが勝利するんじゃ。安心せい。」
「気持ち悪、愛してくれなくて結構ですよ。でも僕の人生がどうのこうのって、なんかおこがましくない。ほんとにあんた誰。」
「よう聞きなはれよ、理解力のないその耳かっぽじいて、聞きなはれ。安心せよ、鼓膜も腐っとらんでよ。聞きなはれ、聞かんカイ。」
「どうにかなりませんか、そのしゃべり。どこの方言なんだよ。いちいち耳障り、思考停止。でも僕の思ったことわかるの。」

「我が名は、“印傳極楽毘沙門”インデン・ゴクラク・ビシャモンという高貴な名を大御神からさずかっとる。今回は大目玉の金魚を身にまとっておるから“印傳・極楽金魚・毘沙門”と名のることになりますね。」<つづく>

武士の伝言⑤ビジネス武芸書


共通認識化利益:数字で話せる社員を一致してつくる
①経営の共通用語は数字
●幹部と社長が連帯、協業するにも数字で話す。数字によって動きが変わる
②少ない数字を確実にからスタート
●社長と幹部の共通:何を指標にするかを決める⇒目標値を覚えさせる
●目標と予測の誤差を確認する⇒事後のポイントは誤差を埋めるためにどう行動するかを考える
○生産スタッフは、生産量やロス率の指標
○事務スタッフは、伝票の処理枚数等
○営業担当は、目標と前日までの実績と目標達成必要額
③損益目標と行動目標の優先順位を示す
●社長と幹部は損益数値の目標と行動目標のどちらに重点を置くかを決める

○誤差はマイナスプラス10%に留める
○<対策をともに考える風土をつくる>

先んずれば人を制す
先前の先」相手の意思の動きをいち早く察知し、
相手が動作を起こす前に、先に打ち込んでいく。
相手が打ち込もうと動き始めたときには、
自分の攻撃準備が整っている。
さまざまな情報をキャッチし物事の展開を予測する

2014年5月23日金曜日

武士の伝言④ビジネス武芸書

既存お客利益:幹部は新規客開拓より既存客満足で利をだす
①新規客開拓の最終目標は業績拡大⇔会社の変化、活性化の効果
②既存お客にこそ「思っても見なかったこと」を提供する

●中途半端はだめ⇒既存お客を死守する部隊と新規開拓部隊を分けるのも戦略
今のお客にこれまで以上の満足をしていただく為にこそ新規開拓は重要

柔よく剛を制す
五輪書・火「四手をはなすという事」(四つに組み合って、どうにもならない状態になりそうなとき  は、一度相手の気を外して、別な方法で攻めていくことを考える)
    「山海のかかわりということ」(敵山と思わば海としかけ、海と思わば山としかくる心、兵法の道なり)
立てた作戦にこだわらない
膠着したら⇒相手の気を外す・意表をつく・心機一転
相手を戸惑わせ、自分が主導権を握る

2014年5月22日木曜日

武士の伝言③ビジネス武芸書


サービス利益:幹部は値引き体質を「サービス体質」に変える
①受動的な値引き⇒習慣化する怖いもの
②能動的な値引き⇒市場戦略、販売戦略の元での価格競争の為(値引きの類ではない)
●価格はお客に訴える力が強い
 ↓
サービスの二つの作戦①価格競争にあえて挑む
          ②非価格競争に打って出る
●非価格競争の仕組み
○一定の価格を維持しながらほかのサービスを充実させる手段
<ポイントカード、マイレージなど>
○アフターサービスは成功すれば大きい⇒失敗の可能性もある
<お客の評価は厳しい、不満を感じさせたら最後>
●値引きは自分が販売している商品に自信が持てないことへの表れ
 ↓

●幹部は値引きしなくてもお客が納得して買ってくれる仕組みを作る

武士の伝言③
「姿勢を決めて、なめられない人間に」
一流の人は姿勢がいい「姿に勢いをつける」武士の姿勢とは
<うなじは天を突く、両肩を下げ、背筋を伸ばし、尻を出さず、膝から足先まで力を入れ、腰を屈めず、臍下丹田に力を入れて、腹を出す」
首から上は「うつむかず、仰向かず、傾けず、ゆがめず、目をキョトキョトさせず、額にシワを寄せず、眉間にはシワを寄せて目の玉を動かさないようにし、瞬かないように少し目を細め、麗やかにゆったりとして見える顔つきで、鼻筋を真っ直ぐにし、少しあごを出す気持ちがよい」
(平常心と平常身、気構えと身構え)宮本武蔵

「印傳極楽金魚」希守池實④


打ち上げの席にはプロデューサーやディレクターがいつもはいるのだが、大体はプロデューサーとディレクターのストレス解消の場所となり、仕事で散々こき使われた末に更に打ち上げでもアシスタントが罵倒の標的になる。
昨日はADたちだけだったので愚痴三昧となり、傷の舐め合いで終わった。腹いせにテレビ局のタクシー券を使ってみんなで回って帰宅した。それくらいは、大目に見てくれるだろうと酒に酔った甘い考えだ。
金魚鉢に眼をやる、出目金が悠々と泳いでいるはずだった。ケイスケはかすみがかった眼をこすりながら、金魚鉢のほうに這って近づいた。
「あれ、どうしたんだろう。出目金のやつ仰向けになって水面に白い腹を出してる。あれ、死んじゃったかなー。えさもやってないし、空気ポンプは・・・電源入れてなかったかなー。やばいな。かわいそうに。三万もしたのに。こいつのせいで毎月ギャラを引かれるというのに。独身者の癒しの道具にしようと思っていたのに、しかしかわいそうなことしてしまった。あーあー。かわいそうなことしてしまった。」ケイスケは出目金のひっくり返った大目玉を下から覗き込んだ。
「あれ、金魚に目蓋があったっけ。眼をつぶって眠っているようなカンジ。変な金魚だな。でも金魚にマブタはないよなー。聞いたことないよなー。俺の脳みそ酒でイカレタかな。まだ幻影を見ているのかしら。れれれれれー。放尿して起きるか。」ケイスケはトイレに行ってション便してきてまた金魚鉢を覗き込んだ。金魚はそのままだった。
「腹減ったな。コンビニ弁当でも買ってきて、食べるか。」ケイスケはジャージ姿で近くのコンビニまで行って、海苔弁当を買ってきて、食っている。
「やっぱ、海苔弁はシンプルで手頃だし、いいよな。最近のロケ弁当はなぜか豪勢になって、タレントもわがままにどこそこのロケ弁当がいいなんて、言いたい放題だよな。数年前までは安い弁当を多めに取って、余ったやつをADがもらって来れたのに。その上ロケ弁当費用が結局打ち上げ費用に影響してきて、最近の打ち上げもせこくなってしまったよな。あーあ。海苔弁最高。」食べながら金魚鉢に眼をやる。
「すまんな。出目金さんよ。死ぬ前にたらふくえさを食べさせてやればよかったな。オッパイぱんぱんのセレブ姉妹にでももらえれば、豪勢な生活が送られたのにな。パイパイ姉妹もお笑いタレントにおちょくられて、ニコニコしていたけど相当頭にきてたんじゃないかな。“きれいな出目金ちゃんね、もらって帰ろうかしら”なんて話も出なかったものな。人生なんて、一瞬にして天国と地獄が選択されるんだよなー。ツイテなかったよな出目ちゃんよ。」
「そうともいえんぞなもし。青年。狙い通りのとこに来たのさ、バッテン。」ケイスケのアルコール漬けの鼓膜に、また幻聴が走った。
「???あーあ。またなんか聞こえた。もう少し寝てから、夕方会社に行って、テープの整理でもするか。今日はゆっくり行こう。」
「こら、青年。ゆっくりしている暇ないぞ。そろそろ方針を立てなきゃいかんタイ。」ケイスケは再び背筋がぞくっとして、金魚をみた。仰向けに死んでいるのは変わりなかった。おそるおそる近づいて、下からマブタのある大目玉を覗き込んだ。
「優しい声をかけたが、あまりお前が起きんかったから、わても寝てしもうたがや、だら。やっと起きなさったか。ボケナス青年。」と聞こえたかと思ったら、マブタがだらっと開いて、ケイスケを凝視する。ごろりとひっくり返って、ヒラヒラと優雅にヒレが舞った。

「ななな、なんじゃこりゃ。」ケイスケはもんどりうって後頭部を簡易ベッドの鉄柱にぶち当ててしまった。<つづく>

2014年5月20日火曜日

剣士の伝言”ビジネス武芸書”②


品質利益:幹部はミスの再発を防ぎ信頼を築く
①「あってはならないこと」とは同じ過ちを繰り返した時、
初めてのミスを「あってはならないこと」とは言わない
●品質にかかわる不備から派生させたお客の不満は絶対に繰り返さない
 ↓
●お客様の信頼を得る
②「お客は海外にいると想定」⇒不良品を絶対に発生させない工程作りに心血を注ぐ
●幹部はミスを再発させれば信頼は回復できないという共通意識を根付かせる







『四戒』の事:驚懼疑惑
    驚:おどろき・意外なことに心動かされる
    懼:おそれ・敵に恐れを抱き、心の自由を失う
    疑:うたがい・相手を見定められず決断がつかない事
    惑:まどい・心が迷って敏速な判断や動作が出来ない事

四戒に打ち勝つと
⇒不動心養われる
四戒で己を知ると
⇒交渉力がアップする

2014年5月19日月曜日

武士の伝言①ビジネスに活かす!


1、「利益づくり」幹部の仕事
営業利益:幹部の黒字改革の仕掛け
①どんな部門でも損益は計算できる
※経費削減も損益計算に(総務部、経理部にいたっても)
②幹部は身体をかけて担当部門の業績責任を全うする
<常に社長の描く全体像との調和を意識>

社長説得は幹部の日常
①営業利益を確保するのに
 「自分がどうしたいのか」「自分がどう行動するのか」

 を具体的に社長に主張する<対策を具体的に伝える>

社長幹部の「ビジネス武芸書」
  足は足軽、心は大納言のように
  「居つき」のワナ
  集中力と執着力の相違:考えを固定しない
  「止め心」は成長が止まる
<山岡鉄舟:無心とは心を止めないこと
 上泉伊勢守:いずこにも心止まらば住みかえよ、ながらえば又もとの故郷
沢庵禅師:◎千手観音のひとつの手に心が止まると他の999の手は役に立たなくなる。
◎一本の木の一枚の赤い葉を見ていると残りの葉の変化を知ることができない。